大阪市立中央図書館と土佐稲荷神社
大阪市立中央図書館と木村蒹葭堂
この日曜日はぽーさんと図書館に行ってきました。立派な市立中央図書館です。
家の近くのバス停からバスに乗り、あみだ池のバス停でバスを降りて、てくてくと歩いて行くと、あれ?こんなものあったっけ?
図書館の脇の角地に碑が立っています。大阪はいたるところに、いろんな碑があったりして、ボンヤリ歩いているとウッカリ見過ごしてしまいます。
ぽーさん曰く
「この前、大阪歴史博物館に行った時、木村蒹葭堂のことは展示の中に説明があったよ」
ええ?そうなの?
私とぽーさんの視点は、同じものを見ていて違ったんですね。反省、反省。
木村蒹葭堂(きむらけんかどう)さんとは…
改めてウィキペディアで調べてみると
江戸時代中期の文人、本草学者、蔵書家、コレクターで、蒹葭とは葦のことであり、「蒹葭堂」とはもともとは彼の書斎のことである。庭に井戸を掘ったときに葦が出て来たことを愛でてそのように名付けたもので、後にこの書斎の名をもって彼を呼ぶようになった。
商家の長男でお金持ちだったのでしょうね。さすが、経済力と文化の町ですね、大阪。その書斎の跡地の近くなんですね。図書館の立地としては最高ですね。きっと、木村蒹葭堂さんも図書館になって喜ばれていることでしょう。残念なことに蔵書の一部は死後、散逸してしまったようです。
私も、本はいろいろ持っていましたが、いろんなことがあって、ほとんど手放してしまいました。そんな私にとって図書館は宝箱のようです。手放してしまった本を、また、無料で読むことができる。ありがたいことです。
しかも今はITの時代、うろ覚えの記憶をたよりに司書さんの手をわずらわせなくても、パソコンを検索すれば出てくるのですから。ありがたや、ありがたや。
大阪市立中央図書館は西区にある大阪市立図書館の本館で、地域図書館(西区以外の各区の分館)23館のセンター機能も果たしています。移動図書館の自動車2台を所持し、1996年開館の現行館は日本図書館協会建築賞受賞の建物です。蔵書は図書だけで約204万冊あります。
大阪市立図書館では貸出した館以外での返却も可能で、館内にはオムリス(OMLIS)の専用端末があり、全館の資料の検索が出来る。電話による音声応答サービスでの貸出予約や、インターネットでの資料検索や貸出予約も可能です。
日本語・英語・中国語・韓国語の4言語で作られたウェブサイトや、数多くのデータベースが提供されていることなどが評価されLibrary of the Year2009 の大賞を受賞し、2017年には、「20年間継続されてきた地域資料のデジタルアーカイブ事業と将来に向けた取り組み」が評価され、Library of the Year2017優秀賞も受賞しています。
なんという便利で立派な図書館でしょうか!こんな図書館が使えるのは本当に幸せです!
この度は浮世絵関係の本を何冊か借りました。
浮世絵って、印刷も写真も無い時代に庶民の楽しみとしての風俗画でしょうか?見ると、当時の人も怖いとか、悲しい、面白いと感じることや、子どもや、小動物を愛していたのだとわかると、現代の人間となんら変わりないと感じることができて、歴史上のできごとも身近に感じれるような気がします。
浮世絵のことをもう少し知りたいと思いました。
土佐稲荷神社と岩崎彌太郎
さて、この図書館の裏手には土佐稲荷神社があります。
桜の季節が有名ですが、昨日は暑くて、手前の公園は草がぼうぼうでした。
灯篭が煤けているのは第2次大戦のときに空襲で、焼けてしまったからです。有志の皆さんの御寄進で再建されたそうです。大阪は信心が篤い人が多いような気がします。
鳥居がふたつ。1つくぐって
石畳がいいですね。今、神社の参道は舗装されていることが多いですから、懐かしい気持ちになります。
もう一つ、鳥居をくぐると、左手に案内板があります。
安土桃山時代の大阪城築城に際し、運搬されていた石にただならぬ畏きものがあり、これをお祀りしたのが始まりだそうです。『ただならぬ畏きものがあり』って、何だったのでしょうね。やはり、神様だったのでしょうか。
享保2年に6代目土佐藩主山内豊隆が伏見稲荷より御分霊を合祀して、土佐稲荷神社と称するようになったと書かれています。
奥には本殿が。左手に社務所があります。
手水舎で手と口を清めてお参りしました。
この写真、こうして見ると、横に何か光の航跡が?まぁ、気にしないことにしましょう。私は写真撮るの上手くありませんから。スマホだし。
実はこの神社は、あの三菱の創業者岩崎彌太郎のゆかりの神社です。先ほどの案内板にこの地で会社を興し、日頃より、この神社を篤く敬い、繁栄の守護神としたのだそうです。
説明板もあります。
お花見の季節にも来たことがありますが、出店も出てにぎやかです。提灯には三菱グループの会社名がズラリでした。
本殿向かって右横には立派な神馬が。
勇壮で素晴らしいですね。
写真がどれも青空ですが、とにかく暑かったです。
今度は桜の季節にお参りしたいと思います。