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大阪暮らし ぼちぼちいこか

大阪に住み始めて7年めのきーちゃんが綴る大阪での日々のことあれこれです。

ざっくりと大阪中之島

 水の都 大阪

 ブログを書き始めて、さて、大阪のどこから調べて紹介していこうかと悩みます。大阪にはいろんな顔があるように思えるからです。

 私が大阪に暮らし始めて、ふらふらとぽーさんの後をついて回った大阪の印象は「歴史の教科書で見たところ」でした。

 テレビなどで紹介されている大阪は「お笑い」や「食い倒れ」のイメージでしょうか。

 みなさんのイメージはどうですか?

 私が大阪市内を歩いて感じるのは「橋が多い」ということです。「橋が多い」ということは、すなわち「川がある」ということ。

 有名なのは淀川ですね。

 新幹線で大阪に来るときは、『新大阪』で降りて、乗り換えて『大阪』駅へ向かいますが、その途中で淀川を渡りますから、大阪へ新幹線で来られるなら、その川幅や水量を見てみてください。その上流には日本一大きい湖、『琵琶湖』があることも考えると感慨深いです。

 この淀川から分岐している『大川』は、ずっと市内を流れていって中州の『中之島』をはさんで『堂島川』と『土佐堀川』に分かれ、中之島を過ぎると『安治川』となって大阪港に流れ込んでいきます。

 私たちが住んでいるのは福島区でも『堂島川』に近いところですから、中之島は身近なカンジがするので、中之島から調べてみたいと思います。

中之島の始まりと蔵屋敷

 中之島は大阪市の北区にある中州の街です。

私のイメージはビジネス街、官公庁、バラの咲く中之島公園…。

 調べてみると、江戸時代に『淀屋常安』という豪商が開拓したのだそうです。かなりの資産家だったようで、大阪が『天下の台所』と呼ばれる商都となる発展に寄与した人です。

 中之島に架かる橋の一つ『淀屋橋』はこの淀屋さんが架けた橋が最初なんだそうです。江戸時代に個人で橋を架けてしまうなんて、すごいお金持ちです。

 が、財力が大きくなり過ぎたので、幕府によって財産没収となってしまったという理不尽な運命の人のようで、また別の機会に調べてみたいと思います。

 さて、淀屋さんが開拓した中之島は江戸時代には大名の蔵屋敷が並び様々なものが売り買いされて、たいそう賑わったようです。蔵屋敷は地方の大名が、地元の特産品を販売するために設置した倉庫兼お屋敷です。やはり、川に挟まれた中州ということで船で物資が運べたことが大きかったのでしょうか。

 京阪電車の大江橋駅に蔵屋敷跡分布図がコンコースの壁面に設置されています。

www.keihan.co.jp

大江橋駅コンコースのの蔵屋敷分布図

 写真があまり上手くないので、見にくいですが、中之島の本島内、堂島川の対岸側、土佐堀川対岸側と全部で90もの蔵屋敷が立ち並んでいたようです。

 対馬藩(長崎)、尼崎藩(兵庫)、佐伯藩(大分)、弘前藩(青森)…と全国津々浦々の90藩が勢ぞろいしています。日本中の特産品が集まって取引されていたなら、大賑わいだったことでしょう。

 あなたの出身地の藩はありますか?分布図の下に書かれていた藩名も載せておきますね。

対馬藩(長崎)尼崎藩(兵庫)佐伯藩(大分)弘前藩(青森)佐賀藩(佐賀)

小城藩(佐賀)松山藩(愛媛)忍藩(埼玉)岡田藩(岡山)新田藩(熊本)

小田原藩(神奈川)丸岡藩(福井)足守藩(岡山)大村藩(長崎)桑名藩(三重)

久留米藩(福岡)三日月藩(兵庫)庭瀬藩(岡山)尾張藩(愛知)長岡藩(新潟)

秋田藩(秋田)延岡藩(宮崎)中津藩(大分)富山藩(富山)人吉藩(熊本)

臼杵藩(大分)成羽領(岡山)仙台藩(宮城)浜田藩(島根)福井藩(福井)

唐津藩(佐賀)水戸藩(茨城)島原藩(長崎)金沢藩(石川)山形藩(山形)

長府藩(山口)岡藩(大分)府内藩(大分)岡山藩(岡山)平戸藩(長崎)

大洲藩(愛媛)宇和島藩(愛媛)秋月藩(福岡)福岡藩(福岡)鳥取藩(鳥取)

日出藩(大分)森藩(大分)今治藩(愛媛)廣島藩(廣島)明石藩(兵庫)

岩国藩(山口)姫路藩(兵庫)大垣藩(岐阜)柳川藩(福岡)高松藩(香川)

徳島藩(徳島)丸亀藩(香川)肥後藩(熊本)鹿島藩(佐賀)杵築藩(大分)

津山藩(岡山)龍野藩(兵庫)安志藩(兵庫)小倉藩(福岡)西条藩(愛媛)

紀州藩(和歌山)彦根藩(滋賀)盛岡藩(岩手)吉田藩(愛媛)松江藩(島根)

蓮池藩(佐賀)福山藩(廣島)長州萩藩(山口)新谷藩(愛媛)飫肥藩(宮崎)

出石藩(兵庫)徳山藩(山口)薩摩藩(鹿児島)林田藩(兵庫)佐土原藩(宮崎)

小松藩(愛媛)三田藩(兵庫)高鍋藩(宮崎)津和野藩(島根)五島藩(長崎)

磐城平藩(福島)

 

 実は、さっき『淀川』から分岐した『大川』と書きましたが、大川は実は『旧淀川』でもあるのです。明治の終わりに治水工事で今の淀川が『新淀川』となり、『大川』は『旧淀川』となったのです。中之島は淀川の中州だったのですね。

 淀川を遡れば京都へたどり着きます。全国の物産品は京の都へも運ばれたんでしょうね。

今の中之島は歴史的な建物がいっぱい

 古い建築物が残る中、新しいビルが立ち並び、様々なイベントが行われています。

 古い建築物としては府立大阪図書館。大阪で驚いたことはこの古い建物が、まだ図書館として現役で使われていることでした。

 よくあることですが、建物が重要文化財に指定されてしまうと、触るな、入るな、使うな、見るだけってことになりがちなのですが、依然として本来の図書館として使われていることは素晴らしいことだと思います。

大阪府立中之島図書館正面玄関

www.library.pref.osaka.jp

 他にも大阪市中央公会堂、これも重要文化財の指定を受けています。有名ですよね。

大阪市中央公会堂

osaka-chuokokaido.jp

 日本銀行大阪支店旧館

日本銀行大阪支店旧館

この向かいには大阪市役所があります。

大阪市役所

 他にも大阪国際会議場や国立国際美術館、大阪市立科学館、中之島フェスティバルタワー、ダイビルなどがあります。中之島公園にはバラの花壇があって、春と秋の季節にはバラが咲き乱れてとてもキレイです。

 中之島公園をぬけて東へ行くと、中之島の東の端にでます。「剣先」と呼ばれているみたいです。突端に噴水が設置されているのですが、なんと、安藤忠雄の構想なのだそうです。今、調べていて、初めて知りました。

 芝生がひかれていて、私たちはここでお花見をするのですが、川の両側の桜を遠くから眺められます。花からは離れますが、敷物を敷いて、ゆっくりできます。

 この突端から天満橋が見えるのですが、大阪に来た翌年、この場所を見つけて、お花見をしたときに、天満橋をあふれんばかりの花見客がぞろぞろと途切れることなく歩いて行くのを見て驚きました。

京阪電車 

 中之島には京阪電車が走っています。

www.keihan.co.jp

中之島の西の端は『中之島駅』です。

『中之島』ー『渡辺橋』ー『大江橋』-『なにわ橋』-『天満橋』

 京阪を利用する時はKPRESSという京阪電車お出かけ情報誌なるものをもらいます。

 無料で駅改札近くに置いてあります。

京阪電車に乗ることがあれば、もらうと移動中のヒマな時に読めます。

京阪電車お出かけ情報誌KPRESS9月号表紙

 

 もう、9月号が置いてあったのでもらってきたのですが、なんと、特集が『中之島線さんぽ』でした。まぁ、内容はお店紹介なのですが、『京都ツウのススメ』とか(今月は七宝)『京阪沿線上方落語の舞台をゆく』という噺家さんに案内してもらい、落語の世界を楽しみながら、落語にまつわるスポットを紹介するという連載も載っています。

今月の案内人は月亭方正さんです。どちらもたった1ページですが面白いです。

www.okeihan.net

 改札付近にはいろいろなチラシも置いてあります。

 そして、『島民』なる中之島の「街事情」マガジンもあります。

 

中之島街事情マガジン「島民」2019年夏号表紙

 

 以前は月間だったのですが、今年から年4回の発行になったようです。こちらはKPRESSよりも断然読みごたえがあります。もちろん無料で改札付近に置いてあります。

 夏号は『島民だから見える景色』というテーマみたいですね。「島民」というと中之島に住んでいる人向けみたいですが、そうではなくて、中之島を通っていく人、遊びに来る人みんなへ向けての冊子のようです。バックナンバーも見れるようです。興味があればどうぞ。中之島に詳しくなれますよ。

nakanoshima-daigaku.net