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大阪暮らし ぼちぼちいこか

大阪に住み始めて7年めのきーちゃんが綴る大阪での日々のことあれこれです。

浮世絵っぽい絵が描きたい

 絵を描くことが好きな私ですが、最近の私は浮世絵っぽく、デジタルで絵が描けないか模索中です。

 

 今日は正岡子規の亡くなった日ということで、有名な句をテーマに絵を描いてみました。

『柿食えば 鐘がなるなり 法隆寺』

右上に俳句 左上に子規の猫姿の似顔絵 下側に猫が大きな口を開けて柿にかぶりつこうとしている

 鉛筆で絵を描いているのですが、浮世絵風の絵が描きたくて、いろいろと模索中です。

 

 浮世絵は版画ですから、肉筆の筆の線とは線が違います。当時の彫師さんの技術が凄すぎて、細い細い、髪の毛の一本さえ、表現されていますが、やはり削り出された線なのですよね。

 

 描き方をググっていたら、『筆ペン』を使うとあったけど、やはり、かすれとかあるし、なんだか違う。浮世絵の線は、筆のような線の入り抜きの太い細いはあるんだけど、筆で描いたような線じゃないと思ってしまう。どこがどう違うんだ?と聞かれてもうまく答えられない。

 

 デジタルで絵を描くとき、色塗りはレイヤーを重ねて行う。そういうところは浮世絵が色刷りするのに、各色ごとに版を重ねていくやり方と同じようで、面白い。

 

 上の絵の柿にかぶりつく猫さんの部分は、鉛筆で下絵、線ツールで清書して、線画のレイヤーを複製して、バケツツールで塗りつぶしした。なんとなく浮世絵の線に近づけそう。もっと丁寧に線ごとに入り抜きを変えたり、線の太さをコマメに変更したらいいのかな?今朝、思いつきでサッサと描いたので、こんなもんか。

 

 色の塗り方は、あまり、光とか影なんかを描かない浮世絵にはバケツでの塗りつぶしはピッタリだと思う。たまにグラデーションや掠れ的な塗りをしている部分もあるけど、そこは大丈夫、レイヤーを重ねて、水彩の筆とか、スプレーで、できると思う。

 

 問題は色かな。浮世絵に今、見られる色遣いは経年劣化したものなのか?もともと、あのようなくすんだカンジの色だったのか?

 江戸時代も明治に近づき、明治時代に入ると、浮世絵の色が鮮やかになる。それは外国から入って来た絵の具によるらしい。

 先日行った『浮世絵ねこの世界展』でも、歌川国芳の浮世絵はくすんだ色で、月岡芳年の浮世絵は赤や水色がハッとするほど鮮やかだったりした。

 

 私は昔の浮世絵の再現をしたいわけではなくて、浮世絵風に絵を描きたいのです。だから、色のことは好みとセンスの問題かな?

 どうしても、アンティークな感じが出したくなったら、セピアか何かを、最後に全体にかけて、くすんだ感じを出して見るといいかもしれない。

 

 ひとまず、この考え方でいけるのか試してみた。

 お絵かきソフトはクリップスタジオを使っています。

 

 下絵を描く時間がもったいなかったので、歌川国芳の猫の絵の線部分を曲線ツールでトレース。(色は黒、RGB全部255)途中線幅の細いところは線幅を変更してトレース。

 線画ができたら2枚くらいコピーしておく。

  

 一番下の線画にバケツツールで色を塗っていく。

 線で囲まれていないところは塗りつぶす色で線を描いてつなげ、閉じてバケツツールで均一に色塗りする。上のレイヤーに線画があるので線を多少塗りつぶしても大丈夫。

  

 最後に猫の模様を、今塗ったレイヤーの上に新規レイヤーを作り、水彩筆で塗る。(この絵の場合、黄色の毛を先に塗り、新たに新規レイヤーをつくり、黒を重ねた。)

 

歌川国芳の浮世絵の猫のトレース画

 線のカンジは筆っぽいけど、筆よりもきっぱり?してるよね。イイ感じかなぁと思います。

 色塗りについては、やっぱり、鮮やかな現代色ですね。近い色を選んだつもりでしたが、古い感じをだしたければ、最後に加工するのがいいかもしれません。

 最近、デジタルのバケツ塗りに慣れてしまったせいか、閉じていない線画って大変だ。全てを閉じた線にすれば簡単なんだけど、絵としてはどうかなぁ。そこは手を抜かずにがんばります。

 次回は自分の絵で浮世絵風に挑戦したいと思います。