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大阪暮らし ぼちぼちいこか

大阪に住み始めて7年めのきーちゃんが綴る大阪での日々のことあれこれです。

さんま 苦いか 絵の練習

さんま さんま さんま、苦いか 塩っぱいか

 このフレーズを秋刀魚を見るたびに思い出すのだが、はて?一体何なんだろう?と今回、調べてみたら佐藤春夫の詩の一節だった。

 この詩を読んだ覚えは無いから、どこかで引用されていたのを目にしたのか、耳にしたのか。

佐藤春夫  秋刀魚の歌 
あはれ
秋風よ
情〔こころ〕あらば伝へてよ
――男ありて
今日の夕餉〔ゆふげ〕に ひとり
さんまを食〔くら〕ひて
思ひにふける と。

さんま、さんま
そが上に青き蜜柑の酸〔す〕をしたたらせて
さんまを食ふはその男がふる里のならひなり。
そのならひをあやしみてなつかしみて女は
いくたびか青き蜜柑をもぎて夕餉にむかひけむ。
あはれ、人に捨てられんとする人妻と
妻にそむかれたる男と食卓にむかへば、
愛うすき父を持ちし女の児〔こ〕は
小さき箸〔はし〕をあやつりなやみつつ
父ならぬ男にさんまの腸〔はら〕をくれむと言ふにあらずや。

あはれ
秋風よ
汝〔なれ〕こそは見つらめ
世のつねならぬかの団欒〔まどゐ〕を。
いかに
秋風よ
いとせめて
証〔あかし〕せよ かの一ときの団欒ゆめに非〔あら〕ずと。

あはれ
秋風よ
情あらば伝へてよ、
夫を失はざりし妻と
父を失はざりし幼児〔おさなご〕とに伝へてよ
――男ありて
今日の夕餉に ひとり
さんまを食ひて
涙をながす と。

さんま、さんま
さんま苦いか塩つぱいか。
そが上に熱き涙をしたたらせて
さんまを食ふはいづこの里のならひぞや。
あはれ
げにそは問はまほしくをかし。
 なんか、思ってたんと違う!もっと、さんま食べれる喜び的な詩だと思ってました。
 そこで、この詩の生まれた背景も調べてみたら、なんか、凄いドロドロとした恋愛模様が書かれていて驚いた。
興味のあるかたは 佐藤春夫 谷崎潤一郎 妻譲渡事件で調べて見ると出てきます。
 
 今年はサンマがお高うゴザイマス。
スーパーに行くと
「新物さんま1尾200円」
「塩さんま1尾100円」
新物さんまは塩さんまの倍のお値段だが、大きさは7~8割と小ぶり。
買うか買わまいか、どちらを買うか、悩む秋の夕方です。

食卓で秋刀魚を取り合う猫の兄弟 

 もうちょっと秋刀魚やお皿を描きこむべきだったかなと思いつつ、色味とかはだんだんそれっぽくなってきたかな?自己満足ですが。やっぱりちょっとくすんだ色味かな。

 もっと線は細くてもいいかなぁ。真っ黒ではなくて濃いいグレーにしてもいいかもしれない。

 それにしても、何かが足りない…。

描きこみが足りない。う~ん、なんだろう?

自作の絵の前に何かもう少し模写してみるべきかもしれない。足りない何かに気づけるかもしれない。

次回はもう少しがんばる。うん、がんばろう。