大阪人のイメージ 大阪弁と大阪人気質
あなたの大阪人のイメージは?
大阪の人のイメージっていろいろありますが、大阪に住んで思うことは「ひとそれぞれ」でしょうか。どこにだって、ステキな人、嫌な人、面白い人っていますよね。「大阪人」と、ひとくくりにはできないと思います。
それに生粋の大阪人かどうかはよく知りあわないとわかりませんしね。大阪は大きな街ですから、他所の地方からきた人も多いです。大人になってから仕事で来た人や、親の都合で子どもの頃に来た人もいます。
どんな人と接するかで印象は大きく変わるでしょう。
大阪弁でも地域でいろいろ
私にとって身近な「大阪人」はぽーさんです。ぽーさんは大阪生まれの大阪育ちです。性格は静かで無口な人です。生まれ育った地域も港区です。
大阪でも大阪府内の南の方で育った人は言葉が荒くなるようですが(河内弁)、ぽーさんはどちらかというと「はんなり」しています(摂津弁)。南西部はまた違うようです(泉州弁)。
この「言葉が荒い」ということは大阪の人の中では定説なのか、以前、職場にいた時「あー、あの人は〇〇〇だから」と言っているのも聞こえてきました。
言葉が荒いからといっても悪い人、怖い人というわけではありませんよ、念のため。私自身、職場の人ではありませんが、この〇〇〇出身の人で、とても穏やかで、丁寧で、気を使う好青年を知っています。
ぽーさんはすれ違った人の話で「大阪じゃない、あれは神戸らへん」と関西弁を聞き分けれるようです。大阪にはいろんなところから人が集まってきますが、大阪、神戸、京都、奈良と違うんだそうです。私にはさっぱりわかりません。
街を歩くと「せやな(そうですね)」「きーひん(来ない)」「ほな(それでは)」「〇〇ちゃうか?(〇〇ではないでしょうか?)」といった話し言葉が聞こえてきますが、ぽーさんからはあまり聞いたことがありません。
あ、「ちゃうん?」は言うかな。私に気を使って大阪弁を抑えているのかもしれませんし、無口すぎるのかもしれません。
面白いサイトを発見しました。大阪弁に変換してくれます。
大阪人気質は倹約家で実利的
ぽーさんに関して「大阪人だな」と思ったことは節約精神です。俗に言う「ケチ」とは違います。「始末する」といいましょうか、倹約家です。
大阪人のイメージとして、お金に細かいとか、ケチとかよく言われがちですが、ふだんは質素に暮らして、これは!という時にはお金を使います。お金の使い方が上手いのです。
「お・も・て・な・し」という言葉が注目される前には「もったいない」という言葉が注目されていました。まさに「もったいない」ことはしないという合理的精神です。お金の使いどころを知っているということかもしれません。
大阪の町の成り立ちや歴史をすこぅし、ホントに少し、かじってきた身としては、大阪の商人の考え方の流れなのかなぁと思いました。
稼いで、遊び(文化)に惜しみなく使う。それはまた商売(自分)に帰って来る。お金を大事にして、必要な物、有益な物にはお金を払うけど、無駄な物や必要のないものにはお金を払わない。見栄ははらない。そんな考えが大阪人の精神に受け継がれているのでしょうか。
私は食いしん坊なので、どこかに出かけた時には、つい、目についたお店に入りたいと思いますが、ぽーさんは「家に帰って食べたらラーメン1杯に700円もかからないでしょ?」と言います。たしかにそうなんだけど、やっぱり、インスタントの袋麺とは別物だから、気になるよね。
不満に思っていましたが、ぽーさんは「なんとなく」食べたいとかで散財するのが嫌なようです。だから、ラーメンを食べることが目的になっているときには、ちゃんとお金をかけて、ぽーさんのおススメの店や、調べたところへ行って食べています。
そんなわけで、美術館や博物館に行った時は、それが目的ですからお昼はコンビニなどをよく利用します。
最初は飲食店に入りたいと思っていた私ですが、公園とか外で食べるお昼も気持ちよく、のびのびできて、楽しくなってきて、今はピクニック気分で楽しんでいます。並ぶことも待つこともないですしね。
それどころか、家にあるもので簡単なお弁当をつくって、わざわざ近所へ出かけることもあります。大阪の川沿いにはベンチも多く設置されていて、春や秋は陽にあたりながらお昼を食べるのは最高です。お金をかけずに余暇を楽しむ、ぽーさん的には合格でしょうか。
買い物も、長く使う物にはお金を惜しみませんが、消耗品は少しでも安く買おうとしたりするぽーさんは、私から見ると典型的な大阪人のようです。
大阪人のイメージはテレビなどで作られたイメージが大きいような気がしますが、実際はほとんどの人が、日本中どこにでもいる人と変わらないように思います。面白い人、むっつりしている人、おしゃべりな人、無口な人、意地悪な人、優しい人…。
ただ、大阪の作られたステレオタイプのイメージをあまり否定しないのは、大阪の人が面白がっているからかなぁとも思います。そのイメージを利用することで「損して得獲れ」なのかもしれません。