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大阪暮らし ぼちぼちいこか

大阪に住み始めて7年めのきーちゃんが綴る大阪での日々のことあれこれです。

『あめゆ』と『麹甘酒』素朴で懐かしい味を作る

『懐かしい』を感じさせる町大阪

 たしか初夏だったと思う、大阪に来てぽーさんとぷらぷら歩いているときに、1軒の店先に『ひやしあめ』と書かれた紙が貼ってあった。

 そのとき私の脳みそに思い出がよみがえった。

 私の父は家で仕事をしていたので、ときおり仕事の合間に母屋?居住スペースの方へ戻ってきたりしていた。母も仕事をしていたので、近所に住む祖母が家事をしに来ていた。

ある夏の日の昼間、祖母が

「買ってきたばい」

と父に差し出したのは1本の牛乳瓶。でも、白い牛乳は入っておらず、飴色の液体が入っていて、表面には何も書かれていない。瓶は汗をかいていて、水滴がついているので冷たいのであろうことはわかった。

父は嬉しそうに

「おぅ、これこれ!」と言って受け取ると透明な薄紫のビニールをとって、ぐびぐびと一気に飲んだ。(牛乳のように紙蓋があったかどうかは覚えていない)

「うまか」

そう言うと仕事に戻って行った。それが『ひやしあめ』だった。我が家では『あめゆ』と呼んでいた。

ぐびぐびとひやしあめを飲む年配の男性、飲み終わって空瓶を片手にプハーと息を吐き、「うまか」とつぶやいている

『あめゆ』は私も何度か飲ませてもらった。食いしん坊なので、何でできているのか、どうやって作るのか知りたかったが、私の周りの人間は誰も興味が無いらしく、教えてはもらえなかった。

 そうしているうちに時代は変わって、子どもの飲み物もカルピス、コーラスなどの乳酸菌飲料やコーラやファンタなどの炭酸飲料に人気が移っていったから『あめゆ』みたいな地味な飲み物は私の記憶から忘れ去られていった。

あめゆを作ろう

 その後40年以上たった今年の夏、天満橋の京阪モールのアンテナショップで可愛らしい花柄のワンカップに入った『あめゆ』が売られているのを見て、コップ欲しさに2つ買った。広島県の三原市の食品会社の物らしい。

やかんと花柄のガラスコップ ひとつは麦茶の入ったオレンジのポピー柄 もうひとつは白とブルーのマーガレット柄

 写真がそのコップふたつ。麦茶飲むのに使っています。

(麦茶は沸かす派)

 ぽーさんは飲んだことがなかったらしくて、(ひょっとして、記憶にないだけかもしれないが)「ふーん・・・」と言っただけだった。あまり食に興味のない男です。

 私は飲むと思い出がよみがえってきて、懐かしさから、もっと飲みたいなぁとググり始め、『あめゆ』イコール『しょうがシロップ』ということにたどり着いた。

 この時代、検索をかければ、たくさんのレシピがサッと、山ほど、プロから素人まで出てくる、出てくる。

 さっそく、その辺にある材料でできるレシピを探して、作ってみた。懐かしい『あめゆ』だ。

しょうがシロップの作り方

<材料>

しょうが 50~100グラム

     (たくさん入れると辛くなります。お好みで加減してください)

砂糖   200グラム

        (白砂糖でもいいですが、私は三温糖という風味が強い茶色のお砂糖で作っています)

    400㏄

<作り方>

1・しょうがは皮付きのまま洗って薄切りにします。

2・鍋に全ての材料を入れて中火にかけます。

3・沸騰したら弱火にして20分から30分くらい煮詰めていきます。

4・半分くらいの量まで煮詰めればできあがり。

5・粗熱がとれたら漉して、しょうがを取り除きます。

*保存は清潔な容器で、冷蔵庫で1週間くらいです。

*飲むときはお好きな濃さに薄めてどうぞ。

*漉して残ったしょうがはそのまま食べても、刻んで料理に使っても、生姜糖を作っても。

 

 こうして、今年の夏は『あめゆ』三昧でした。

 ちなみにこの生姜シロップにさらにいろんなスパイスを加えて風味をつけて、炭酸で割ったものが『ジンジャーエール』だそうです。知らんかった、外国のおしゃれな飲み物だと思っていた。このスパイスがみなさんいろいろとこだわりのマイレシピを持っていらっしゃるようです。

 冬の飲みもの

 『あめゆ』は冬も温めて飲むらしいが、冬は冬らしいものを飲みたい・・・と考えていたら『甘酒』を思い出した。

『甘酒』は酒粕に砂糖を混ぜてつくる『酒粕甘酒』と米麹を発酵させてつくる『麹甘酒』の2種類があります。

 今回は今まで作ったことのない米麹で作る『麹甘酒』を作ろうと思い立った。

 これならアルコールゼロだし、調べると『飲む美容液』と呼ばれるくらいお肌にもいいらしい!

 『あめゆ』の成功で気をよくして、『麹甘酒』にも挑戦した。意外に簡単に作れて美味しかった。

麹甘酒の作り方

<材料>

ごはん  1合分(約340グラム)

    360~400㏄

麹(乾燥)150グラム~200グラム

<作り方>

1・ごはんを炊飯器に入れる。

2・水を加えてほぐす。

3・炊飯器の保温のスイッチを入れる。

4・乾燥麹を加えてよく混ぜる。

5・炊飯器のフタは開けたまま、濡れふきんをかぶせてフタの代わりにして乾燥を防ぐ。

6・このまま8時間待つが、途中ふきんが乾くので、濡らしてかけ直す。

7・トロトロになったらできあがり。

*麹菌は70度を超えると死んでしまい、50度を下回った温度で発酵すると酸味が強くなるそうです。炊飯器の保温機能(およそ60度)で発酵させます。

*炊飯器のフタを閉めてしまうと温度が上がりすぎるので、必ず開けて、濡れふきんでフタの代わりに覆ってください。

*保存は清潔な密閉容器で、冷蔵庫で約1週間です。

*気になるときは途中でかき混ぜても大丈夫。

*つぶつぶが気になる方はミキサーにかけるとなめらかに。(私は面倒なのでスプーンですくって食べています)

 

 ここで大阪人のぽーさんが

「買った方が早いし、安いんじゃない?」というので、調べてみたら作ったほうが安かったのと、買って飲み比べてみると手作りのほうが美味しかったので、私の中の『懐かしい飲み物ブーム』が去るまで、しばらくは自分で作ることにしました。

 最初に参考にしたレシピには乾燥麹200gとあったが、いろいろ調べているうちにもっと少なくてもできるらしいことがわかって、乾燥麹を150gまで減らしてみたけど大丈夫だった。

 次は100gまで減らしてみたい。私が買っている乾燥麹は1袋300グラム入りだから、レシピ通りだと1.5回分、少し減らして2回分、さらに1回100g使用なら3回分になるから、もっとコスパは良くなる。これならぽーさんも納得かもね。